ダウン症のある子どもは、発語の時期が遅れがちで、「なかなか言葉が出てこない」「どう関わればいいの?」と悩む保護者の方も多いでしょう。
今回は、ダウン症の子どもの発語を促すための療育アプローチについて、家庭でもできる方法を中心にわかりやすく解説します。
なぜダウン症の子は言葉が出にくいのか?
ダウン症のある子どもが言葉の発達に時間がかかる理由として、以下のような点が挙げられます。
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聴覚や注意力の発達にゆるやかさがある
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筋緊張の弱さにより、口や舌の動きが不安定
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情報処理に時間がかかる(記憶力や理解力の面)
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「ことば」よりも身振りや表情などの非言語コミュニケーションを使いやすい
だからこそ、発語だけに注目するのではなく、言葉の「土台」を育てることが重要です。
言葉が出るための“土台づくり”とは?
1. 【聞く力(聴覚の刺激)を育てる】
まずは「聞く力」が育っているか確認しましょう。
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名前を呼んだときに振り向くか?
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楽しい音や声に反応するか?
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絵本の読み聞かせを集中して聞けるか?
→ 音や声に注意を向けられる力は、言葉の理解・模倣につながります。
2. 【共同注意(人と一緒に注目する力)】
「一緒に見る」「一緒に聞く」といった共同注意は、コミュニケーションの基本です。
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指さしあそび
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「あ!くるまだね」と子どもの視線に言葉を添える
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大人がジェスチャーや表情で“共感”を見せる
3. 【口・舌・呼吸の運動(構音の準備)】
発語のためには、口まわりの筋力や調整力も大切です。
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吹き戻し、ストロー、笛などで遊ぶ
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「あ・い・う・え・お」の口の形をまねる
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鏡で一緒に顔の動きを確認する
発語を引き出す具体的な療育アプローチ
1. 【体験と結びつけて言葉を伝える】
日常の体験に、シンプルな言葉を添えていきましょう。
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🍌「バナナ、おいしいね」
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🚗「車、ブーンってきたね」
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🍽️「もぐもぐ、パクパク」
→ 経験と言葉を結びつけることで、理解と記憶が深まります。
2. 【ジェスチャー・サイン(手話)の活用】
発語前に「サイン」で気持ちを表現できると、やりとりの楽しさを実感できます。
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「もっと(手をこする)」
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「おしまい(手をクロス)」
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指さし、バイバイなども◎
※日本語対応手話やベビーサインも参考になります。
3. 【音楽や遊びの中で発声を促す】
遊びの中で声が出やすくなる環境をつくりましょう。
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「いないいないばあ」「バスにのって」などの手遊び
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動物の鳴き声をまねるあそび(わんわん・にゃー)
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呼びかけや名前を繰り返すあそび
4. 【褒める・待つ・真似る】
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小さな音や声でもすぐ褒めて反応を返す
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無理に言わせない(「◯って言って!」よりも“待つ”)
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子どもの動作や音をまねることで、関係性が深まりやすい
家庭でできる言葉の療育アイデア
遊び | 内容 | 期待できる効果 |
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絵カード | 食べ物・動物など | 語彙の獲得・理解力アップ |
鏡遊び | 顔の動きや口形を真似る | 発音・表情の模倣力 |
おしゃべり実況 | 家事・食事中に話しかけ続ける | 言葉のシャワー効果 |
言葉が出なくても心配しすぎないで
「ことばが出ない=発達の遅れ」ではありません。
ダウン症の子どもたちは、自分のペースで確実に成長しています。
言葉が出ない時期も、
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表情
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指差し
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ジェスチャー
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アイコンタクト
など、非言語のやりとりをたくさん増やしていきましょう。
まとめ
ダウン症のある子どもが言葉を話し始めるには、以下がポイントです。
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「聞く力」「注目する力」などの土台を育てる
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遊びや体験の中で自然に言葉を添える
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声が出やすい環境づくりと、褒めて楽しいやりとり
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無理に言わせず、“ことばを育てる関わり”を大切に
「ことばの遅れ」は焦らず、楽しみながらサポートしていきましょう。
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