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発達に不安があるお子さんをもつ保護者の中には、「発達検査って何をするの?」「うちの子、大丈夫かな…」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?

今回は発達検査の目的当日の流れ、そして検査で行う具体的な内容を、初めての方にもわかりやすく解説します。


発達検査とは?

発達検査とは、お子さんの認知・言語・運動・社会性などの発達の状態を多角的に把握するための検査です。

  • 発達の偏りがあるかどうか

  • 療育や支援が必要かどうか

  • お子さんに合った関わり方や支援の方法

これらを客観的に評価するために行われます。
必ずしも「診断」のためだけでなく、「その子らしさを知る」ための手がかりにもなります。


発達検査で実際に行うこと

検査では、年齢や目的に応じて様々な課題が出されます。内容の一部をご紹介します。

1. 質問に答える(言語の理解・表現)

例えば、「これはなに?」「これはどこにある?」など、日常的な言葉のやり取りを通じて、言語の理解力や表現力を見ていきます。

📝チェックポイント

  • 指示に従って動けるか

  • 単語や文章の理解

  • 質問に対して適切に返答できるか

2. ブロックやパズルを使う(認知・手先の発達)

指示された形をブロックで再現したり、簡単な図形を模写したりと、遊び感覚で楽しめる内容も多くあります。

📝チェックポイント

  • 空間認識力や模写能力

  • 手先の器用さ

  • 集中力や持続力

3. 絵を見ながら話す・記憶する(想像・記憶)

物語の絵を見て内容を説明したり、見た絵をしばらくしてから思い出したりする課題もあります。

📝チェックポイント

  • 記憶力や順序理解

  • 想像力や因果関係の理解

  • 話す力や表現の豊かさ

4. 保護者への聞き取り(家庭・園での様子)

検査の結果だけでなく、保護者の観察も重要な情報です。
「おうちで困っていることは?」「集団生活でつまずく場面は?」などをヒアリングされます。


よく使われる発達検査の種類

発達検査にはいくつかの種類があります。代表的なものは以下の通りです。

検査名 特徴・対象年齢
新版K式発達検査 0歳〜成人まで。運動・認知・言語などを年齢ごとに評価。療育前の基本検査としてよく使用されます。
WISC(ウィスク)知能検査 5歳〜16歳11か月が対象。知能のバランス(言語理解・作動記憶など)を詳細に評価。就学時の参考資料に。
田中ビネー知能検査 就学前後に使用されることが多く、発達の進み具合を広く見られます。

※自治体や医療機関、発達支援施設により実施される検査は異なります。


検査時の注意点と保護者へのアドバイス

発達検査は、お子さんの「できる・できない」を評価するだけではありません。

🔹**大切なのは「その子がどのように考え、行動するか」**というプロセスです。
🔹「緊張して普段の力が出せなかった」「逆に頑張っていつも以上にできてしまった」ことも、専門家が考慮して評価します。

検査の前には、「何をするの?」「痛いことはないの?」と不安がるお子さんもいますが、遊びのように進む課題が多いため、基本的にはリラックスして受けられることがほとんどです。


まとめ|発達検査は「その子らしさ」を知る第一歩

発達検査は、お子さんの困りごとを早期に発見し、その子に合った支援につなげる大切なステップです。

✅「検査=診断」ではなく、
✅「検査=理解への入り口」です。

保護者が構えすぎず、リラックスした気持ちで検査に臨めるよう、ぜひ参考にしてください。

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