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子どもの発達支援や家庭療育の中で、「色の理解」や「手先の器用さ」を育てたいと考える保護者や支援者は多いのではないでしょうか?
そんなときにおすすめなのが、色付きの魚のおもちゃを使った療育活動です。視覚・手先の運動・思考力を同時に育てることができ、自宅や施設でも簡単に取り入れられます。

今回は、**カラーマッチング(色の識別)微細運動(手先の巧緻性)**をねらった療育アイデアを具体的にご紹介します。


1. 色付きのお魚おもちゃとは?

市販の「色付きの魚のおもちゃ」は、カラフルな魚の形をしたプラスチック製のおもちゃで、マグネット釣りやトング遊びに使われます。色がはっきりしているため、視覚的にも刺激があり、子どもにとって興味を引きやすいアイテムです。

活用できる年齢目安: 2歳〜6歳前後
ねらえる発達領域:

  • 色の認識・言語理解

  • 手先の巧緻性(微細運動)

  • ワーキングメモリ・集中力


2. カラーマッチング×微細運動の療育アイデア

① 釣りゲームで色分けしよう!

やり方:
マグネット付きの釣り竿で魚を釣り、同じ色のカップやトレイに分けて入れます。

ねらい:

  • 色の識別・色名の理解

  • 手首や指の動きを使う練習

  • 注意力・集中力の強化

発展編:
「赤→青→黄の順に釣ってね」など順番を覚えるルールにすることで、記憶力や聴覚理解力のトレーニングにもなります。


② トングを使ってつまんでみよう!

やり方:
トングで魚をつまんで、色ごとに仕分けします。タイマーを使って「〇秒で何匹できるかな?」というゲーム形式も効果的。

ねらい:

  • 指先の操作練習(微細運動)

  • 色のマッチング力

  • 認知的スピードや集中力の強化

支援のポイント:
トング操作が難しい子には最初は指でつまむところから始め、慣れてきたらトングを使ってステップアップしましょう。


③ 指示通りに色をキャッチ!

やり方:
大人が「赤→青→黄」など順番を言い、それに従って魚をキャッチします。聴覚指示と視覚の情報を組み合わせた活動です。

ねらい:

  • ワーキングメモリの強化

  • 色と言葉の一致

  • 聴覚処理能力の向上


3. 発展的な活用法

  • ストーリー仕立てにする:「赤い魚は赤いおうちに帰るよ〜!」など、ごっこ遊び形式にすると子どものモチベーションもUP!

  • 数の学習と組み合わせる:「3匹釣ってね」「全部で何匹いたかな?」など、数の理解にもつながります。

  • 整理整頓の練習にも:遊んだ後は「色ごとにバケツに戻そうね」と、自然なお片付けの習慣にもつながります。


4. この遊びの療育的メリットまとめ

領域 効果
微細運動 指先の操作性、手の使い方、力加減の習得
視覚認知 色の識別、マッチングスキルの強化
認知・記憶 指示理解、順番の記憶、ワーキングメモリ
社会性 ごっこ遊びやルール遊びを通じたコミュニケーション力

5. まとめ|色付きの魚で楽しく療育しよう!

色付きの魚のおもちゃは、子どもが楽しく取り組みながら複数の発達課題にアプローチできる万能アイテムです。

特別な道具や準備がいらないため、家庭でもすぐに取り入れることができ、療育の幅を広げるサポートになります。
ぜひ日々の遊びに取り入れてみてくださいね!

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