「何を言っているのか分からない」と友達や周囲から言われてしまうと、構音障害のある子どもは大きなショックを受けやすく、話すことに自信をなくしてしまうことがあります。
しかし、家庭でのちょっとした関わり方や遊びを取り入れることで、安心して話せる環境を整えながら、発音の力を少しずつ育てることができます。
今回は、構音障害の子どもへの家庭での療育方法、遊びを使った発音練習、そして自信を守るための声かけの工夫をまとめました。
構音障害とは?
構音障害とは、発音が不明瞭であったり、特定の音が正しく出せなかったりする状態を指します。
例:「さ」が「た」になってしまう、「ら」が「だ」になってしまう など。
年齢とともに改善していく場合もありますが、繰り返しの練習や専門的な支援が必要なケースもあります。
家庭でできる療育・接し方
1. ゆっくり聞く姿勢を大切に
子どもが話すときは、しっかり目を見て「聞いているよ」という姿勢を示しましょう。
分かりにくい場合も「もう一回教えてくれる?」と優しくお願いすることが大切です。
2. 正しい音をさりげなく聞かせる
間違った発音をしても否定せず、自然に正しい音を聞かせます。
例:「たかな!」と言ったら「そうだね、さ・か・な!」と返す。
3. 言葉以外の表現も認める
絵やジェスチャー、指差しを使ってもOKにして、「伝わった!」という経験を増やすことが自己肯定感につながります。
4. 短時間で楽しく練習
1日数分でも、遊び感覚で練習を取り入れると効果的です。
遊びながらできる構音練習
🎲 1. ストローふーふー遊び
ストローでティッシュや綿を吹いて飛ばす遊び。
→ 息のコントロールや口の力を育て、発音の基礎を作ります。
🎲 2. 鏡でお口チェックゲーム
鏡を見ながら「さ・た・か」と一緒に練習。
→ 口の形を確認でき、視覚的に学べます。
🎲 3. リズム発音ゲーム
手拍子をしながら「パ・パ・パ」「タ・タ・タ」と発音。
→ リズムに乗せると自然と発音が安定します。
🎲 4. ことばカード遊び
動物や食べ物カードを見せて発音する。
→ 正しい音を繰り返し聞かせながら楽しく学習できます。
💡 ポイントは「1回2分でもOK」「正しい音を聞かせる」「楽しく繰り返す」ことです。
子どもにかけたい言葉の工夫
構音障害の子どもにとって、言葉かけひとつで「話すのが楽しい」か「話すのが嫌」かが変わります。
🌷 安心感を与える言葉
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「ちゃんと聞いてるよ」
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「もう一回ゆっくり教えてくれる?」
🌷 努力を認める言葉
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「伝えてくれてありがとう!」
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「話してくれてうれしいよ」
🌷 自信を育てる言葉
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「○○って言いたかったんだね、わかったよ!」
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「すごく伝わったよ!」
🚫 避けたい言葉
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「違うよ」
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「ちゃんと話して」
→ 子どもが「どうせ伝わらない」と感じてしまう原因になります。
専門機関の利用もおすすめ
構音障害は、言語聴覚士(ST) の専門指導で改善が見込めるケースが多いです。
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児童発達支援事業所
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教育委員会を通じた「ことばの教室」
を利用すると、より効果的に練習を進めることができます。
まとめ
構音障害の子どもにとって大切なのは、
✅ 正しく発音することだけでなく「安心して話せる環境」
✅ 遊びながら少しずつ楽しく練習すること
✅ 「伝えてくれてありがとう」と自信を育てる声かけ
家庭での小さな工夫が、子どもの「話す力」と「自己肯定感」を大きく育てます。
まずは、”気になるな”と感じたら迷わずに専門機関に相談していきましょう!
早期発見は子どもの未来のためにもとても重要になります。
当施設でも相談は承れます。
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