目次
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2歳児が癇癪を起こす本当の理由とは?
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「できない」が引き金になる癇癪とは
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2歳児の癇癪への具体的な対応方法5選
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癇癪を減らす!日常でできる予防の工夫
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まとめ:癇癪は“成長の証”として受け止めて
1. 2歳児が癇癪を起こす本当の理由とは?
「急に泣き叫ぶ」「怒って物を投げる」「何を言っても聞かない」
このような2歳児の癇癪(かんしゃく)に悩んでいませんか?
実はこの時期の癇癪は、「やりたい」「できるようになりたい」気持ちが育っている証拠です。
2歳頃は、「自己主張」や「自立心」が一気に芽生える反面、まだ言葉や体の発達が追いついていないため、思い通りにいかないことが多く、それがストレスとなって癇癪という形で現れます。
2. 「できない」が引き金になる癇癪とは
子どもが癇癪を起こす原因のひとつが、「できない自分」に対する歯痒さや悔しさです。
たとえば、
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ボタンを自分で留めたいのにうまくいかない
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積み木を積みたいけど崩れてしまう
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スプーンでうまく食べられない
そんなときに「悔しい」「悲しい」という感情が言葉で表現できず、イライラや泣き叫ぶ行動につながるのです。
このような癇癪にどう対応すればよいのでしょうか?
3. 2歳児の癇癪への具体的な対応方法5選
✅① 気持ちに共感する
癇癪の最中に一番大切なのは、子どもの気持ちに寄り添うことです。
「悔しかったね」
「うまくできなくて悲しかったね」
「やりたかったんだよね」
こうした共感の言葉が、子どもに「気持ちをわかってもらえた」という安心感を与えます。
✅② 言葉で代弁する
2歳の子どもは、まだ自分の感情をうまく言葉にできません。
親がその気持ちを“通訳”してあげましょう。
「できなくてイライラしちゃったんだね」
「“手伝ってほしい”ってことかな?」
感情と言葉を結びつける練習にもなります。
✅③ 癇癪中は静かに見守る
感情が爆発している最中は、言葉も指示も通じにくいものです。
無理に止めず、まずは安全を確保しながら見守ることが重要です。
落ち着くまではそっと寄り添いましょう。
✅④ 落ち着いたら気持ちを整理
癇癪がおさまったあとが、「伝えるチャンス」です。
「困ったときは“てつだって”って言ってね」
「次は一緒にやってみようか」
行動の切り替え方や次の方法を、優しく・具体的に伝えることがポイントです。
✅⑤ 成功体験を積ませる
癇癪を減らすには、「できた!」という自信を育てることが近道です。
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最初だけ少し手伝って成功につなげる
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できたときに大げさに褒める
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成功体験を繰り返す
子どもの「やってみよう!」という意欲につながります。
4. 癇癪を減らす!日常でできる予防の工夫
癇癪を未然に防ぐには、子どもが安心して過ごせる環境づくりも大切です。
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選択肢を与える:「これにする?それともこっち?」
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予告をする:「あと5分でおしまいね」
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ルーティンを整える:流れがわかると安心
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スモールステップで挑戦させる:いきなり完璧を求めない
日常のちょっとした工夫が、子どもの情緒を安定させるカギになります。
5. まとめ:癇癪は“成長の証”として受け止めて
2歳児の癇癪は、大人にとっては試練のように感じるかもしれません。
しかしそれは、子どもが心と体を成長させている真っ最中である証拠です。
「悔しい」「できない」「やりたい」そんな葛藤をひとつひとつ乗り越えていくことで、子どもは少しずつ自分の気持ちを言葉で伝えられるようになり、感情のコントロール力を身につけていきます。
焦らず、怒らず、“共感”と“見守り”をベースにした関わりを心がけましょう。
※悩み事などはいつでも相談に乗るのでご相談くださいね!
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