■ はじめに|その癇癪、本当に「わがまま」?
子どもが泣き叫んだり怒ったりする場面、日常の中でよくありますよね。
「またわがまま言って…」と思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、もしかしたらその行動はただの**“わがまま”ではなく、感情が整理できずに起きた“癇癪”**かもしれません。
この記事では、「癇癪」と「わがまま」の違いや、よくある流れ、そして保護者ができる対応のポイントについて、専門的視点からわかりやすく解説します。
■ 「癇癪(かんしゃく)」と「わがまま」の違いとは?
項目 | 癇癪(かんしゃく) | わがまま |
---|---|---|
感情の状態 | 自分でも感情をコントロールできない | 意図的に欲求を通そうとする |
原因 | ストレス・混乱・気持ちの未整理 | 欲しい・やりたいという希望 |
対応の難しさ | 高く、感情の爆発を伴う | 落ち着いた説明で対応しやすい |
癇癪は、本人にもコントロールが難しい強い感情の爆発です。一方、わがままは比較的目的がはっきりしていて、大人とのやり取りで解消しやすい傾向があります。
■ 「わがまま」から「癇癪」につながることもある?
はい、実際にはこの2つは連続的なものと考えると分かりやすいです。
例えば、子どもが「お菓子買って!」と主張(=わがまま)したときに、それが叶わず「なんでダメなの!?」と感情が爆発していくと、「癇癪」へと発展することがあります。
つまり、最初は“自己主張”だったものが、感情の整理が追いつかず“癇癪”になるという流れはよく見られます。
■ 癇癪は「困った行動」ではなく「助けてのサイン」
癇癪を起こしている子どもは、大人を困らせようとしているわけではありません。
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気持ちを言葉でうまく伝えられない
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どうしたら落ち着けるのか分からない
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自分でも止められない
そんな葛藤の中で、“助けて”という無言のサインとして癇癪が表れていることも多いのです。
■ 【対応のコツ】癇癪には「共感」と「安心感」を
癇癪への対応で大切なのは、まず**「感情を受け止めること」**です。
行動を止めるよりも、その子の気持ちを理解しようとする姿勢が、安心へとつながります。
対応例:
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「悔しかったんだね」「イヤだったね」と共感する声かけ
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少し距離をとって見守る(無理に制止しない)
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落ち着いたあとに気持ちを振り返る時間をつくる
■ まとめ|「癇癪」と「わがまま」を見極める目を
「癇癪」と「わがまま」は似て見えるからこそ、見極めるのが難しく感じるかもしれません。
でも、その背景にある「感情の混乱」や「助けてほしい気持ち」を知ることで、子どもとの向き合い方はぐっと楽になります。
わがままから癇癪へ発展する場面では、
子どもは「感情の整理を手伝ってほしい」というサインを出しています🌱
対応に困ったときは、まずは気持ちに寄り添うことからスタートしてみてくださいね😊
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