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【療育アイデア】ピアノで育てる!指先の力と微細運動スキル ~遊びながらできる手先のトレーニング~

【療育アイデア】ピアノで育てる!指先の力と微細運動スキル ~遊びながらできる手先のトレーニング~

微細運動スキルは日常生活の基礎力

子どもが文字を書いたり、お箸を使ったり、ボタンを留めたりするには、「微細運動スキル(手先の細かい動き)」が必要不可欠です。発達障害や発達が気になる子どもたちにとって、この手先の力を楽しく伸ばしていく方法としておすすめなのが、ピアノ療育です。

この記事では、ピアノを使って遊びながらできる「微細運動トレーニング」の具体的なアイデアをご紹介します。家庭や療育の現場で今すぐ実践できる内容を厳選しました。


なぜピアノが微細運動に効果的なの?

ピアノは、指先を使って鍵盤を押すという動作の連続です。リズムよく、正確に鍵盤を押すには、指の独立運動・力加減・視覚と動作の協応など、多くの要素が必要です。つまり、自然に遊びながら微細運動をトレーニングできるのがピアノの大きな魅力です。


ピアノでできる!微細運動スキルを育てる7つの遊びアイデア

① 指1本で鍵盤タッチ

最初は一本指でOK。「ド」を見つけてトン!と優しくタッチ。 ➡ 指先の力加減、注視力、達成感の導入に◎

② 指の順番タッチゲーム

「人差し指→中指→薬指」のように順番に鍵盤をタッチ。 ➡ 指の分離運動・順序性・左右差への意識づけにも効果的。

③ 音まね・リズムまね遊び

先生や保護者が弾いた音・リズムを子どもがまねして弾く。 ➡ 聴覚→運動への統合、集中力、タイミングの調整にも。

④ 鍵盤にシールを貼って「指定タッチ」

カラフルなシールを鍵盤に貼って「青だけ押して」などの指示遊び。 ➡ 指先の目標動作+色認識やルール理解にもつながる。

⑤ 鍵盤の幅でつまむ練習

2つの鍵盤を親指と人差し指でつまむように押してみる。 ➡ 指先の把持力、つまみ動作の強化に。

⑥ 指くぐり遊び(例:指1本を別の指の下にくぐらせて弾く)

難易度アップで柔軟性と巧緻性の向上にもチャレンジ! ➡ 手全体の使い方のバリエーションが広がる。

⑦ 終わったら拭く・整える習慣も取り入れて

演奏後に鍵盤を拭く、カバーをかけるなどの後片付けも含める。 ➡ 指先の動作+「順序」「完了」の概念も育てられます。


ピアノで「できた!」が増えると手先の動きも前向きに

苦手な手先の動きも、「楽しい」「できた」という感覚と一緒なら、子どもは自然に繰り返します。ピアノは、音やリズムを楽しみながらトレーニングできる“微細運動あそび”の最強ツール。家庭療育にも気軽に取り入れられます。


まとめ:手先の育ちに、ピアノという選択肢を

ピアノは、楽しみながら自然に手指を使うことができる絶好の療育アイテムです。微細運動に課題があるお子さんにも、「できる」「たのしい」と感じる体験を積み重ねることで、自己効力感も育ちます。

「うまく弾けること」よりも「楽しく弾けること」が大切。ぜひ、手先のトレーニングにピアノを取り入れてみてください。

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