言葉の発達がゆっくりなお子さんや、指示が伝わりにくいと感じる場面はありませんか?
そんなとき、身近な「風船」を使った遊びがとても効果的です。
風船には「軽くて扱いやすい」「動きがゆっくり」「子どもが夢中になりやすい」など、療育にぴったりな特徴があります。
本記事では、認知や言語の発達を促す風船あそびを5つご紹介します。
ご家庭でも、児童発達支援の現場でもすぐに取り入れられる内容なので、ぜひお試しください。
風船あそびが認知・言語発達に効果的な理由
風船遊びは、以下のような認知・言語面の力を引き出すのに役立ちます。
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語彙力の向上:名前や色、数などを遊びの中で自然に学べる
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聞く力(指示理解):声かけに反応し、内容を聞いて動く練習に
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記憶・思考力の発達:ルールを覚えたり、考えたりする過程が生まれる
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発語ややりとりのきっかけに:楽しさの中で自然と声が出やすくなる
お子さんの負担なく、遊びの中で無理なく力を育てることができます。
【実践】風船を使った認知・言語あそび5選
①風船キャッチしりとり
風船を投げ合いながら、キャッチした人がしりとりの言葉を答える遊びです。
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ねらい:語彙力/音韻意識/会話の順番
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ポイント:発語が難しい場合は、保護者がモデルとして提示することで、参加しやすくなります。
②風船タッチで色さがし
複数の風船を用意し、「赤い風船にさわって」「丸い風船をタッチ」などの声かけで遊びます。
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ねらい:色や形の識別/語彙理解/指示の聞き取り
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ポイント:簡単な1語文→2語文→3語文へと、指示のステップアップも可能です。
③風船クイズタイム
風船に動物や果物の絵を貼って、「これな〜んだ?」とクイズ形式で言葉を引き出します。
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ねらい:語彙の増加/質問への応答/想像力
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ポイント:選択肢を提示してあげると、ことばが出にくい子でも参加しやすくなります。
④風船カウントゲーム
風船を1つずつ投げたり渡したりしながら、「1、2、3…」と一緒に数えます。
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ねらい:数詞の理解/発語/数の概念
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ポイント:手を動かしながら声を出すことで、ことばのリズム感や記憶に残りやすくなります。
⑤風船うんぱん指示ゲーム
「青い風船をお母さんのところに持っていって」など、2〜3語文の指示を出して実行してもらうあそびです。
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ねらい:助詞や語順の理解/聞く力/実行機能
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ポイント:視覚サポート(ジェスチャーや指さし)を加えると、理解が深まります。
まとめ
風船は、家庭でも支援現場でも手軽に使える優れた療育ツールです。
楽しさの中で、言葉や思考の力を無理なく育てられるのが最大の魅力。
今回ご紹介した5つのあそびはすべて、準備も簡単で今日からすぐに実践できます。
お子さんの「ことばが増えた!」「指示が通った!」という小さな成功体験を大切にしながら、風船あそびをぜひ取り入れてみてくださいね。
施設ではさらにアレンジした療育も行っております。
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