発達がゆっくりなお子さんや、感情のコントロールが難しい子どもたちにとって、「遊び」の中で育まれる力はとても大切です。
特に社会性や情緒の安定は、日々の関わりや経験の中で少しずつ育てていくもの。
そこで今回おすすめするのが、【風船を使った療育あそび】です。
身近で安全な風船は、お子さんのペースに合わせて遊びながら関わりの力を育てるのにぴったり。
今回は、自宅で簡単にできる5つの風船あそびを、社会性と情緒の発達支援に特化してご紹介します。
なぜ風船が“社会性・情緒の支援”に向いているの?
風船には、以下のような特性があります:
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ゆっくり動くので見失いにくい
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投げる・渡すなど、他者とのやりとりがしやすい
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色や形のバリエーションが豊富で興味を引きやすい
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落ち着いた動きで、過敏なお子さんにも使いやすい
これにより、順番・ルール・共感・感情の調整といった社会性や情緒面のスキルを、楽しみながら自然に経験できます。
自宅でできる!社会性・情緒支援あそび5選
①風船リレー
家族やきょうだいとチームを組んで、風船を手渡しながらゴールまでリレーする遊びです。
ねらい:
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順番やルールを守る
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他者との協力・連携
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達成感・チーム意識の育成
💡アレンジ:
「ありがとう」「がんばれ!」などの声かけを取り入れると、関わりが深まります。
②風船感情ポンポン
風船に「うれしい・かなしい・怒った顔」などの表情を描いて、ポンポンしながら「今日はどんな気持ち?」と話し合います。
ねらい:
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感情の言語化
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自己理解と自己表現
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気持ちを伝える力
💡ポイント:
気持ちが出にくい場合は、「お母さんは今日はうれしい気持ちだよ」とモデル提示を。
③風船じゃんけんバレー
風船をラリーしながら、当たったら「じゃんけん」。勝っても負けても楽しいルールに。
ねらい:
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他者とのやりとり
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勝ち負けの理解と調整
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感情の整理と自己制御
💡アレンジ:
「まけても楽しい!」雰囲気作りがポイントです。
④風船褒めっこキャッチ
風船をキャッチしたら、他の人の「すてきなところ」を1つ言うあそび。
ねらい:
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他者への注目と共感
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ポジティブな言語習得
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自己肯定感の育成
💡例:「ママが笑ってくれたのうれしかった!」「◯◯くん、やさしいところが好き!」
⑤おやすみ風船
風船をゆっくり上下に動かしながら、一緒に深呼吸。気持ちを落ち着かせる時間に。
ねらい:
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自己調整力
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情緒の安定
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リラクゼーション体験
💡「ふーってやさしく風を送ろうね」と語りかけながら行うと効果的です。
おわりに
社会性や情緒の力は、特別な訓練だけで育つものではありません。
日々の遊びや関わりの中に、たくさんの「育ちのヒント」があります。
風船という身近なアイテムを使えば、
📍親子で楽しく
📍準備もかんたん
📍今日からすぐ実践できる!
お子さんの「できた!」「楽しい!」という小さな成功体験を大切にしながら、
遊びを通して心の成長をサポートしていきましょう。
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