最近、子どもの発達支援や療育の現場で「ボルダリング」を取り入れる施設が増えています。
ボルダリングは単なるスポーツではなく、運動能力・認知機能・社会性・感覚統合 など幅広い発達を支援できる活動です。
今回は、ボルダリングを療育に取り入れるメリットと実践の工夫を、専門的な視点から解説します。
1. ボルダリングが療育に向いている理由
ボルダリングは「登る」というシンプルな動作の中に、発達に必要な要素が詰まっています。
安全な環境で挑戦することで、子どもは自然に体や心を成長させていきます。
2. ボルダリング療育の効果
① 運動面の発達支援
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体幹やバランス感覚が育つ
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全身の筋肉をバランスよく使える
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握る・支える・放す動作で手先の巧緻性が高まる
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姿勢保持が自然にトレーニングできる
② 認知機能の支援
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ゴールまでのルートを考えることで「プランニング力」が育つ
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登り方を試行錯誤しながら「問題解決力」を獲得
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「次はどこを掴むか」を考えることでワーキングメモリを刺激
③ 社会性・感情面の支援
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ゴールまで登り切った達成感で 自己肯定感アップ
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失敗から再挑戦する経験が 忍耐力と気持ちの切り替え を養う
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順番を待つ・友達を応援する経験が 社会性の成長 に繋がる
④ 感覚統合の支援
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ホールドを掴む感覚で触覚を刺激
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体を引き上げる力加減で固有感覚が育つ
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適度な高さでの挑戦が空間認知能力を高める
3. 療育での取り入れ方の工夫
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ルートを簡単に設定する:色や番号を決めて、達成感を得やすくする
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小さなゴールを作る:「ここまで登れたらOK!」と分割して褒める
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時間や回数を明確に:「2回登ったら休憩」など見通しを持たせる
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安全管理を徹底:クッションマットの設置、職員の補助、ルール説明は必須
4. まとめ
ボルダリングは、
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運動能力の向上
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認知機能の発達
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社会性や感情の安定
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感覚統合のサポート
といった 多角的な発達支援ができる療育活動 です。
子どもにとっては「楽しい遊び」でありながら、療育的な効果が高いのが魅力です。
「挑戦してできた!」という成功体験を積み重ねることで、自己肯定感や自信を大きく育てることができます。
施設ではボルダリングを使った運動を楽しむ子も沢山いらっしゃっています!
ぜひ体験してみて下さい。
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