「積み木遊びはただの遊び」と思われがちですが、実は発達支援の現場でもよく使う療育ツールです。
積み木は、認知・言語・運動・社会性 の4つの発達領域をバランスよく育てられる万能教材。お家でも簡単に取り入れられるため、療育を始めたばかりのご家庭にもおすすめです。
1. 積み木療育で育つ力
① 認知・思考力
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形や色の違いを理解することで概念理解を育てる 
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高さや大きさを比べて比較する力がつく 
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見本を見て同じものを作ることで空間認知・観察力を高める 
② 言語発達
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「赤い積み木」「四角い積み木」などで語彙を増やす 
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「3つ積んで」など指示を理解することで言語理解力が育つ 
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出来上がった作品を説明して表現力を伸ばす 
③ 運動面(手先・協応運動)
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指先を使うことで微細運動を鍛える 
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倒さないように積むことで集中力と手のコントロールが育つ 
④ 社会性・感情面
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協力して遊ぶことで順番を待つ・協力する力を学ぶ 
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崩れた時に「また作ろう」と声かけすることで感情調整を練習 
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完成した時の達成感で自己肯定感が高まる 
2. 積み木を使った療育遊びアイデア
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模倣遊び:大人が作った形を真似する 
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課題遊び:「3つ積んでみよう」「橋を作ろう」など課題を提示 
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ごっこ遊び:積み木で車やお家を作って遊びを発展 
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片付け療育:色や形ごとに分けて片付ける(分類の力UP) 
3. 積み木療育の効果を高めるポイント
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発達段階に合わせて課題を設定 
 → 難しすぎるとやる気をなくし、簡単すぎると飽きてしまいます。
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「壊れる」経験も大切にする 
 → 崩れてしまっても「また挑戦してみよう」と前向きな声かけを。
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安全性に配慮する 
 → 乳幼児には大きめの積み木を選んで誤飲を防ぐ。
4. ご家庭での取り入れ方
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毎日の遊びの中で自然に取り入れる 
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「積み木で作ったものを発表する時間」を設ける 
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親子で一緒に遊び、やり取りや会話を増やす 
まとめ
積み木は、遊びの中で 認知・言語・運動・社会性 をまんべんなく伸ばせる、療育に最適な教材です。
「遊んでいるだけ」に見えても、実は子どもの成長を大きく支えていますよ。

